■劇団と学ぶ社会人基礎力研修。
2018年10月鎌ケ谷巧業株式会社様
演劇ワークレポート
■今日は「演劇ワークに挑戦」の朝。
■演劇ワークって、一体、何をさせられるのか?
正直、不安な面々…。
■カチコチに固まった頭と心と身体では、良い表現はできません。
現代人は、身体と心の本来の感覚を麻痺させて、社会に対応する面が多くあります。
だから、まずは、「身体をめざめさせる」ことから。
身体をほぐすためのマッサージや柔軟運動。
この時点で脂汗続出。日頃の運動不足が…。
■身体と一緒に、心もほぐしていきます。
天気に恵まれ、近隣の公園で。
仲間の名前を呼ぶことで、追いかけられる対象が瞬時に替わるという
ルールの鬼ごっこ。
研修は全て業務の一環、真剣に追いかける、逃げる。
余計なことを考える余裕はなく、ただ夢中になって走る、走る!
■いやいや、けっこう疲れました。
室内に戻ります。
■相手を観察するワーク。
鏡のように、相手の行動や表情をまねてみます。観察力と再現力が問われます。
見ているつもりで見ていない。
やっているつもりで、やれていない。
■身体のしくみを知るワークです。
例えば、左右で非対称の動き。
簡単な動作なのに、左右非対称になると途端にできなくなる。
頭で分かっていてもできないこと。
知っていること、わかっていることと、できることは違う!!
■発声のしくみについて、基本から学びます。
演出家の先生は超美声。
優しい語り口も、迫力ある一声も、自在にコントロール。
■自分の声の振動を確かめています。
■真剣な面々。いい表情です。
■適宜、休憩を入れながら…。
初めての体験を共有することで、仲間との距離もグッと縮まります。
リラックスした表情で談笑中。
■発声練習の続き。
腹から声を出す! 響かせる!!
■滑舌のワーク。
役者やアナウンサーでなくてもマスターすべき「明晰に話す」という技術。
自分のやる気や意欲は、相手に届かなければ伝わらない。
届けたい相手は、お客様、上司、部下、職場の仲間、家族、全てのステークホルダー。
■皆の前で、業務上の自己紹介を行っています。
これまでもこれからも、業務で何度と繰り返す、重要なプレゼンテーション。
果たして、プロの評価や、いかに?
■自己紹介について、プロの演出家による指導と助言が受けられるなんて!
人生初の体験です。
自己紹介は、最初のビジネスプレゼンテーション。
自信あふれる自己紹介は、一生の財産になるでしょう。
■チームを作って、ジェスチャーで文章を伝えるワーク。
概要ではなく「てにをは」まで正確に、文章を伝えます。
演じる方も、受け取る方も真剣。「他者の身体への想像力」が試されます。
■どう伝えたらいいか、思わず途方に暮れるシーンも。
■やがて、伝える側の熱が受け取る側にも伝わり、受け手もどんどん前のめりに。
■歩行のワーク。
普段、特に意識することなく行っているしぐさの再確認として行います。
「歩く」ということの再現は簡単なことに思えますが…。
自分の日常でさえ、実は曖昧にしか把握できていないことを思い知らされます。
■演劇ワーク、どんどん盛り上がりを見せます。
コンビを組んで、即興の漫才を行います。
日常の出来事をテーマに、掛け合いが繰り広げられます。
そもそも何を語るのか。「日常の観察力」が問われます。
パートナーに全力で何かを話すこと。
パートナーの話を受けとめ、全力で共感しようとすること、それを伝えること。
観客の反応も加わって、人と人とのライブでのコミュニケーションが、大きな化学反応を起こしていきます。
■再び、チーム戦で、即興的な表現ワークを行います。
チームごとに作戦を立て、身体を使った表現に挑みます。
■他にも、即興的な表現ワークの中で、仲間の思わぬ表情や、新しい自分自身に
出会っていきます。
え? 彼はこんな風に笑う人なんだ。こんな風に照れるんだ。
自分は、こんなやり取りが胸に響くんだ。
自分を知り、他者を知る。
新しい価値観を受け容れ、お互いにホスピタリティを発揮するための土台作りです。
■いよいよ、研修の最後を締めくくる「自己アピール」に向けての準備に入ります。
各自、真剣な面持ちで、集中して取り組んでいます。
自分の本気度、しっかり伝えるために。
■社長を迎えて、プレゼンテーション本番。
研修受講のチャンスをくれた社長の期待に応えたい!
送り出してくれた現場の上司、同僚にも感謝の気持ちを伝えたい!
■今の自分の最善の声で、抑揚で、目線で、立ち方で、メッセージを
明確に伝えること。
■初めての体験、思いもよらないオーダー。
目を白黒させながら、不器用に、ぎこちなく、始めた演劇ワーク。
でも、体当たりで、真摯に取り組むうちに見えて来たもの。
新しい知識、新しい価値観、新たに発見した仲間の顔、自分の顔。
共有した時間。
全てが、これから、この会社、この職場で、働き続けるためのエネルギーになるはず。
一人ではできないことを達成するために、社会人基礎力を発揮する。
活躍する社会人の12の武器と、未知の体験、演劇ワークで学んだことを糧に、
社員ひとりひとりのご活躍と、会社様の成長発展を、私達はこれからも
応援して行きます。
(特定社会保険労務士 石倉 雅恵)